20260520
猛烈な蒸し暑さで起きた。からだ全体が湿った布に包まれているような感覚で、目を開けた瞬間、まだ夜のなかにいるはずなのにすでに汗ばんでいた。すぐに窓を開けた。外の空気は中よりはいくらかましだったが、それも気持ちのうえだけで、実際の温度差はおそらく大したことはなかった。五月にしてこの蒸し暑さか、と思いながら寝床に戻った。明け方の蒸し暑さで起こされるという経験そのものが、ここ数年で初めてのことではない気がした。気候の記憶は年を追うごとに上書きされていって、毎年いちばん暑い春を更新している感覚がある。
二度寝した。起きるには起きたが、もう一度横になればすんなり眠れる程度には眠気が残っていた。窓を開けたまま、掛け布団を引き寄せた。今度はかなり深く眠った。。からだのだるさはほとんど取れていなかったが、それでも一度目に起きたときよりは何段階か軽くなっていた。
ほんとうは出かけるつもりはなかった。雨の予報のはずだったし、家で読書をして過ごす日にしようと思っていたのだ。ところが起きてカーテンを開けてみたら、しっかり晴れていた。予報は外れていた。はやめに昼食を済ませて出かける支度をした。
モールへ行く。サンマルクカフェで読書した。ジャック・ハルバスタム『クィアな時間と場所で』を開く。読みはじめると止まらなくなり、気がついたら夕刻になっていた。第三章の最後のほうはかなりメモを取りたいと思う箇所が増えていって、歯止めがきかなくなった。とくにここらへんは重要なことが書いてあるように思う。
『AVYSS Magazine Issue 1』、それから鳥羽和久・植本一子『それがやさしさじゃ困る』をもうすぐ読み終わるところだったので、勢いで一気に読み終えた。ハルバスタムに引きずられて読書の速度が上がり、その流れに乗って残りの二冊も一気に進んだ。「読み終わる」という瞬間の充実感と、その直後にやってくる小さな喪失感は、毎回同じだ。Notionの読書ログに今日の三冊を入力した。読むことは少なくともこうして痕跡を残せた。
夜、立て続けに友人からLINEがきた。ひとりは、共有したい曲を見つけたらすぐにLINEを送る友人で、今夜もそのパターンだった。リンクが届き、こちらも送信した。leroyの『Status Update Music』を聴いたかとのことだった。これから聴く予定だったけど後回しにしていた。向こうも聴いていないようだった。返事をするタイミングを見計らっているうちに、もうひとりからも別の話で連絡が来た。たんに遊びの誘いで、明日空いているかとのことだった。少し迷ったが、断って来週にしてもらった。
執筆は三十分しか時間をとらなかった。どんどん夜が更けるにつれて、後回しになっていき、次第に諦めていく。なにも思いつかないというより、いよいよ書きたくなくなってきた。思いつきもないし、思いつこうという気持ちもない。継ぎ目のはっきりとした、寄せ集めの一日だった。
深更、apple musicでステーションを適当に流していたらbronbabaというバンドに行き当たり、衝撃を受けた。すぐに友人へLINEを送った。これはほんとうに何と言ったらいいのかわからない。マスロック、エモ、という感じだけど、マジでなんと言えばいいのか。言葉が見つからないし、受け止め方がわからない。これから調べるつもりだけど、このバンドの情報も、レビューもなにも知らないから、なおさら呆然としている。