平岡正明『ジャズ宣言』
わたしはジャズをまったく聴かない。好きとか嫌い以前に、まったく聴いていない。のだけど、ある日Xのタイムラインをながめていると、大前粟生のツイートが流れてきた。この『ジャズ宣言』の冒頭部分を引用していた。それがけっこう惹きつけられたので、買った。
@okomeinusame
体調不良でダウンしてたけど『ジャズ宣言』(平岡正明)読み始めたらキマってきた。「どんな感情をもつことでも、感情をもつことは、つねに、絶対的に、ただしい。ジャズがわれわれによびさますものは、感情をもつことの猛々しさとすさまじさである。あらゆる感情が正当である。感情は、多様であり、量的に大であればあるほどさらに正当である。感情にとって、これ以下に下劣なものはなく、これ以上に高潔なものはない、という限界はない。贖神、劣情、はずかしさ、憎悪、うぬぼれ、卑怯……これらはひとまえでだしにくいが、しかしそれらの感情をもつことがただしいのみならず、場ちがいで破滅的な感情がめばえたときにでも、その感情をもつことは絶対的なただしさがある。われわれは感情をこころの毒液にひたしながらこっそり飼い育てねばならぬ。身もこころも智慧も労働もたたき売っていっこうにさしつかえないが、感情だけはやつらに渡すな。他人にあたえるな。…」
午後8:19 · 2026年4月22日 4,157件の表示
ジャズに関連する論考をまとめた一冊。漫画家を論じている箇所もあるけど、ジャズに繋げられている。かなりくせがある。熱気がすさまじく、その暑苦しさに面食らう。なかには行きつけのジャズ喫茶のトイレの壁に自分の悪口が書かれていたとかで、なんて書かれていたか、それと、店のトイレの構造までつらつら書き出すくだりがあり、割とお茶目なかんじがした。自分がいちばん好きなのは「あさひのようにさわやかに」なのだけど、これは未発表で『ジャズ宣言』より前に書かれたものらしい。