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bad mode

『鉄の胡蝶は』を読み進みている。なんかちょくちょくエロ話をしている気がする。ニガテ。

私は長いこと性欲から解放されたいと思ってきた、いま私とオーティスをつないでいるのは性欲だ、性欲が二人のまわりを心地よく漂っている、これはこの体があるからこその恩恵か? 体がなくなっても性欲は魂に寄り添っていてくれるのか?(40p)

これを最初、保坂和志はわたしと同じようなことを考えているのかな、性欲から解放されたいと思っていたなんて意外だな、と思っていたのだが、よく考えたら違うかもしれないと思った。考えてみると、自分は性欲を忌避しているのかもしれない。ただ性欲と自分を切り離したいと思っているわけではない。保坂和志のいう解放にはネガティヴな響きはない。いったい何と言えばいいのか、かなり難しい、自分の場合、贔屓目に見てもそこに否定性が入っている、ということだろうか。が、ちょっと何とも言えない。



本を読んでいて、「おもしろい、おもしろい」と頭の中で連呼していたら本から離れてしまってしばらく部屋の中をうろうろし、結局のところたいしたことは考えてはいない、みたいな時間が一番充実しているのかもしれない。



朝起きて、今日の調子がどうであるかは一発でわかる。だいたいその直感が変わることはない。今日にかんしては、朝、起きてまず、「あ、ダメだな」と思った。

倦怠感が全身に染み渡っていてすごい。意識が朦朧としている。その後、飯を食ったり仮眠をとったりしても根源的な怠さみたいなのがズシンと居座っていて、まったくどいてくれない。所持金も極小なため蟄居以外の選択肢がもともとなかったが、うーん。読書もままならないという感じだ。夕刻まで無。胃薬を買ったりアイスを食したりしていたら気力が多少出てきて、打海文三でも読むか、となっているが、気が重い。