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高橋たか子『どこか或る家』。何回かちらちら試し読みで読んでいたんだけど、腰をすえて本格的に読み出した。強烈におもしろい。もう、文章がすばらしすぎる……。えー、マジで知らない作家だった。どうやら電子書籍で全集が出ているようだ。エッセイは3巻にわたって刊行されている。これはいつか全部買うだろうな。重複している部分はとうぜんあるだろうけど。1970年代前半に活動をはじめている。その時期に活躍した人なのか。小説も読んでみよう。経歴的に後期は信仰文学というくくりに入り、初期は幻想的な作風らしい。正直に時系列順に読んでみるか。こういったタイプの文章を書く作家って同時代にまだまだいたのかなー。平易で芯が通っていて、内省的だけど簡潔な感じ?
自分はここのところ、幻想的な作風に興味を持ちはじめている。ケリー・リンクを読んだ影響かな。聴いている音楽も影響していると思う。前までは幻想的な作風そのものを毛嫌いしていたのだけれど、それは根拠のないものだった。かつてのその考えが愚かだったとは思わないけど、こうして自分の興味の範囲が広がっていくのはしあわせなことだ。それは容易なことではないから。めったに起こらないし、気の持ちようや知識でどうにかなるものではない。自分のなかで納得しなければいけないから。
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惑星ソラリスのラストの、びしょびしょの実家でびしょびしょの父親と抱き合うびしょびしょの主人公を読んでいたら星新一を読みたくなったので電子書籍で『ようこそ地球さん』を購入。話の筋だけ知っている『処刑』を初めて読む。